2017年08月04日 15時54分

以前には貸金業者から高い金利で貸し付けをされる人がたくさんいたことが問題となり、貸金業法が改正されることになりました。
貸金業法は銀行などはあてはまらず、アコムなどの消費者金融やクレジットカード会社などが対象です。

キャッシングやカードローンに申し込みをすると、審査結果を伝えられるときに、融資を受けられる場合は利用限度額という金額も知らされます。
商品に関する情報にはいくらからいくらまで貸し出しできるという金額が書かれていますが、実際に借りられる額はその範囲内から契約者一人一人に異なる利用限度額が提示されます。
申し込みフォームには希望融資額を入力する欄がありますので、その金額が上限(利用限度額)になれば、希望が通ったことになります。

人によっては、希望した金額が通らないケースがあります。
その例の一つとして、改正された貸金業法の総量規制が関わっている場合があります。
総量規制は、その申込者が貸金業者から融資を受けている合計金額が、年収の3分の1以内までしか貸し付けしてはいけないという内容です。
いくらご本人がお金を必要としていて、返済していける自信があったとしても、法律によって上限が定められているので借り入れができません。
利用限度額が希望より少額な場合、他社から現在借り入れている総額と年収の3分の1を比較してみれば、納得できる数字なのではないでしょうか。

利用限度額が希望より少ないどころか、審査落ちをして契約すらできないという場合、すでに他社から借りている合計額が年収の3分の1近い可能性があります。
まだ多少余裕があるという場合でも、金融機関によっては融資を行っていません。
融資を受けられる場所は貸金業者だけでなく、貸金業法とは無関係の銀行カードローンなどもありますから、そちらを検討してみてはいかがでしょう。
銀行カードローンに申し込みをしたけれどすでにどこからも借りれない人は、公的機関の生活福祉資金貸付制度がありますので、そちらも検討してみてください。

アコムなどの消費者金融から借りれない人に考えられる別の原因として、すでに複数の貸金業者から融資を受けているケースがあげられます。
すでに5カ所を上回る業者から借り入れをしていると、断られやすくなるということです。

貸金業者の利用といっても、持っているクレジットカードのショッピング枠は総量規制の対象になっていませんから、年収の3分の1と比較するときは外して計算してください。
クレジットカードはさまざまな種類が発行されていますから、各社が個性を出すために、カードのよってさまざまなサービスがついています。
そのサービスを受けたいという目的だけで、発行して所有しているクレジットカードもあるのではないでしょうか。

持っているだけでは、総量規制の計算に加える必要はありません。
借り入れをしている金額だけが、総量規制の対象となります。
融資を受けられない原因を突き止めるときの、参考になさってみてください。